top of page

「いつも何度でも」木村弓

  • 7月16日
  • 読了時間: 3分

『千と千尋の神隠し』の主題歌ですが、

名曲すぎたので、少し語ってみます。


この歌は、

悲しい。

苦しい。

何かを失う。


だからこそ、少し違う目でまわりが

見えるようになる。

そんな歌に、私には聞こえます。


そして、そのとき初めて、

ずっとそこにあった空の青さや、

自分の中にあった光に気づく。

光とは、豊かさ、であると思います。


人は、同じような間違いを、

時に何度も繰り返します。


わかっているのに、また傷つく。

同じところでつまずく。

大切なものを失う。


できれば、そんな経験はしたくはない。


けれど、その経験を通してしか、

見えないものもあるのだと思います。


空が急に青くなったのではありません。


こちらが、気づけるようになったのです。


失敗したからこそ、

当たり前だった日常のありがたさがわかる。


人と離れたからこそ、

存在の大きさがわかる。


責任に追われたからこそ、

何の目的もない時間や、

人との自然なつながりの温かさがわかる。


一つの問題が終われば、

また次の問題が起きる。


仕事も、人間関係も、人生も、

すべてがきれいに整う日は

来ないのかもしれません。


それでも、すべてを解決しなくても、

抱えながら、だからこそ、

今ここにある光に気づくことが

できるかもしれない。


人と話して、心が通じたこと。

誰かの役に立てたこと。

大切な人と、同じ時間を過ごせたこと。


良いことが起きなくても、

人生の問題がすべて消えなくても、

手の中に抱ける光はある。


また、この歌には、

「ゼロになる」という歌詞があります。


私はこれを、失うことではなく、

一度、空になることだと思います。


役割や責任や評価でいっぱいになると、

自分が何を望んでいるのかが

分からなくなることがあります。


けれど、何かを失い、

それまで握っていたものが手から離れたとき、

今まで聞こえなかったものに気づくかもしれない。


自分は本当は何を大切にしたいのか。

誰と、どのようにつながりたいのか。

何をしているときに、自分らしくいられるのか。


ゼロになる、ということは、

余計なものが静まり、

大切なものに気づける余白が

生まれることなのかもしれません。


この歌は、

失敗しないように生きよう、

という歌ではないと思います。


失敗しても、失っても、壊れても、

だからこそ、

少し違う目で世界を見るようになる。


そのとき、

ずっとそこにあった空の青さに気づく。


そして、探し続けなくても、

本当に大切なものは、

身近にあったのだと気づく。


色々ある。


傷つくこともある。

失うこともある。

思い通りにいかないこともある。


それでも、

その上で、

「私」でいこうよ。


この歌は、そんなふうに静かに

背中を押してくれる歌なのかもしれません。

 
 
秋田市・由利本荘市の福祉

本 社

〒010-1425 秋田県秋田市御野場新町1-18-1

​総 務

TEL:018-874-7251   FAX:018-893-6109

〒010-0041 秋田県秋田市広面板橋添26-6

bottom of page