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「国境の南、太陽の西」(村上春樹)を読んで考えたこと

  • 2月13日
  • 読了時間: 1分

村上春樹の『国境の南、太陽の西』を読み終えました。

読みながら何度も、「ああ、自分の中にもこういう気持ちがある」と、胸の奥がじんわりした感覚になりました。

 

この小説は、「はっきり説明できない迷い」や「言葉にしづらい感情」を、見事に言語化してくれています。

 

きれいごとにせず、正解も提示せず、それでも「たしかに、こういう気持ちで生きてい大人はいる」と認めてくれる。

 

読んでいて一番救われたのは、

どんな感情を抱いても、それをすぐに「良い」「悪い」と裁かない視点です。

嫉妬、後悔、諦めきれない思い、過去への未練。

一般的には「卒業すべき」と言われそうな感情も、この物語の中では「そう感じてしまう自分も、たしかに生きている」として扱われています。

 

私は普段、「こうあるべき」「こう振る舞うべき」と自分を縛りがちです。

けれどこの小説を読んで、

迷っている自分、弱い自分、割り切れない自分も含めて、「それでも自分だ」と認めていくことが、これからのテーマだと感じました。

 

感情をきれいに片づけるのではなく、

言葉にならないものに、ゆっくりと言葉をあてていきながら、

それでも前を向いて生きていく。

 

『国境の南、太陽の西』は、そんな生き方を静かに示してくれた一冊でした。



 
 
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