『「いいね!」の裏側で』マックス・フィッシャー 著を読んで。
10月3日
読了時間: 2分
面白く、かなり引き込まれました。 SNSがここまで広がったのは、 人間の心理と、あまりにも相性がよかったからなのだと私は思います。 自分を認めてくれる情報を見たい。 自分と同じ考えの人とつながりたい。 怒りや驚きを感じるものには、 つい反応してしまう。 そして、より反応されるものを さらに多く見せる。 そこに、それぞれの国や地域が持つ 宗教や政治、民族間の対立、 文化的な背景などが重なる。 事例を通して、それがかなり具体的に書かれていました。 もう一つ 誰か一人が 「社会を悪くしてやろう」 と考えた結果ではない、 ということ。 利用者に長く見てもらう。 反応を増やす。 広告につなげる。 一つ一つを見ると、企業として理解できない不思議な目的ではない。 けれど.その目的を追い求めた結果、 間違った情報、現実の暴力まで 起きてしまうことがある。 悪意がなくても、悪い結果が生まれることがある。ここが一番引き込まれた。 ならば、 「自分に軸を持ってSNSを使えばいい」 というだけでは、少し足りないのかもしれないと思った。 使い方を選ぶことは大切です。 注意したいのは、こちらが選んでいるつもりでも、仕組みの側からかなり影響を受けている。 SNSの利用を制限すると、 小さいながら気分や生活満足度が改善するという実験研究のまとめもあります。 だから私は、 「SNSを使うか、使わないか」 ではなく、 「自分は、 どんな使い方をすると どう影響を受けるのか」 まで考える必要があると思いました。 SNSの問題というより、人間の心理と、 それを利用する仕組みが組み合わさったときに何が起きるのか。 そこがよく分かる本でした。

