『夏帆』村上春樹 著 を読んで
- 7月13日
- 読了時間: 1分
じっくり楽しめる内容でした。
人のちょっとした言葉や態度、周囲に感じる小さな違和感の描き方です。
はっきり説明できるほどではないけれど、何となく気になる。
人と接していると、そうした感覚を持つことがあると思います。
この本には、その言葉になりにくい感覚が丁寧に描かれていて、何度も「そうだ、こういうことはある」と納得しながら読みました。
また、一つの問題が、決して一つの原因だけで起きているわけではないところにもリアリティーを感じました。
人の気持ちや過去の出来事、周囲との関係が複雑に絡み合い、現在の問題につながっている。
現実の人間関係や組織でも、同じことがよくあります。
目に見えている出来事だけなのかな?その奥に何があるのかを考えることもうまく書かれています。
人を知るうえで大切なことを、物語を通して改めて感じさせてくれる、読み応えのある一冊でした。

