『私とは何か』を読んで 平野啓一郎 著
- 8月3日
- 読了時間: 1分
更新日:8月6日
良い本でした。
一人の人間を、ただの一つとして見なくてもよい、という話です。
私たちには、職場での自分、家庭での自分、趣味を楽しんでいるときの自分など、関わる人や場所で、それぞれ少しずつ違う自分があるのでは、と思います。
それぞれの自分が、すべて自分なのでは? そして、その中に自分で好きだと思えるところがあるなら、それでよいのではないか。
考えてみれば、私たちは「一貫している人は信用できる」という感覚を持つことがあります。
もちろん、言うことや態度がその都度変わる人に、「?」感じることがあると思います。
どんな人に対しても、どんな場面でも、まったく同じ自分でいることが、本当に誠実なのか?
相手との関係が違えば、そこで表れる自分も違う。 それは一貫性がないということではなく、人がいくつもの関係の中で生きているということなのでは?
の様な視点が当たり前かも知れないが改めて考えると面白い。
一人の人間を、一つの性格や一つの評価だけで決めつけない。
自分に対しても、他人に対しても、もう少し多面的に見ることができる。
『私とは何か』は、そのような新しい視点を与えてくれる本でした。

