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『綿の帝国――グローバル資本主義はいかに生まれたか』スヴェン・ベッカート 著 を読んで

9月2日
読了時間: 2分

私たちが当たり前のように 使っている「綿」。 これほど世界を動かしてきたものだったのか、とびっくりしました。 多くの人が使うものは、 単に「よく売れる商品」では終わらない。 産業をつくり、 働き方を変え、 国と国との関係を変え、 時代や文化まで動かしていく。 綿の歴史には、 気候や土地、 交通や貿易、 技術、 国家、 奴隷制、 植民地支配、 そして戦争まで、 本当にたくさんのものが 関わっている。 面白かったのは、 「ある地域が発展したのは、 そこにいた人たちが優秀だったから」 というような単純な話では、 ないということです。 今、並行して ジャレド・ダイアモンドの 『銃・病原菌・鉄』も読んでいます。 こちらを読んでいると、 地理や環境など、 人間の意思だけではどうにもできない条件の大きさを感じます。 その上で、『綿の帝国』を読んで 私が思ったのは 国や企業が、 土地や人間をどう利用し、 どんな制度をつくり、 時には暴力まで使って世界を 変えていったのか という人間の力の大きさでした。 どちらか一つで 歴史が決まるわけではない。 環境、技術、ルールがあって、さらに 人間の欲望もあり、偶然もある。 色々なことが絡み合って、 大きな流れになっている。 物事って、 一つの原因で成り立っていることの方が むしろ少ないのだろうなぁ。 綿の歴史を読みながら、 そんな当たり前だけれど忘れやすいことを 改めて考えました。



 
 
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