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『銃・病原菌・鉄』上下ジャレド・ダイアモンド 著 を読んで。

9月22日
読了時間: 3分

いやー、面白かった。 なぜ、ある地域の人々が 別の地域の人々を征服する側になったのか。 なぜ、 銃や鉄や文字などの技術が、 ある地域では早く発達したのか。 面白いのは 「どの人種の能力が高かったのか」 ではない点。 どんな植物や動物がそこにいたのか。 農耕が広がりやすい地形だったのか。 大陸が東西に長いのか、 南北に長いのか。 家畜と長く暮らしたことで、 どんな病原菌への免疫を持つようになったのか。 これが、とても面白かった。 何か結果を見ると、 「この人たちが優秀だったから」 「この国が強かったから」 「この人が頑張ったから」 と、思うこともあります。 実際には、様々な条件で選べることが大きく違っていたのかもしれない。 これは歴史だけでなく、 毎日起きていることも同じだと思いました。 能力や努力、判断だけて起きているのではない。 結果だけを見て、能力だけで考えてしまうと、見落とすものが多い。 これは以前から私が感じていたことなので そうだ、そうだ、と思いながら読み進めました。 もう一つ、 特に面白かったところがあります。 ある地域との比較です。 ある地域は広い地域が一つの政治体制に まとまりやすかった。 これは大きな強み。 ところが逆に、 決定することができる人たちが 「これはやめる」 と決めると、 大きな地域全体が その方向へ動いてしまうこともある。 一方別の地域では たくさんの国に分かれていた。 一つの国が 「そんなものはいらない」 と言っても、 別の国が 「いや、やってみよう」 となる可能性がある。 一か所で可能性が無くなっても 別の場所で残る。 私はここが、 ものすごく面白かったです。 普通に考えると、 まとまっていることは強く、 バラバラであることは弱い。 と思ってしまいます。 でも場合によっては逆になる。 まとまっているから、 一気に動ける。 しかし、 まとまっているからこそ、 一度間ある方向へ進むと 全体がそちらへ行ってしまう。 バラバラだから、 非効率になる。 バラバラだから、他の可能性が残る。 強みに見えるものの中に弱さがあり、 弱みに見えるものの中に強さがある。 世の中って、 こういうふうに動いていくんだなと思いました。 歴史は、 優秀な人が勝ち、 劣った人が負ける、 そんな単純なものではなかった。 地理、環境、偶然があり そこから生まれた制度があって その中で人が選択する。 それらが何百年、何千年と重なって、 今の世界ができている。



 
 
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