その「やる気がない」、事実ですか?
「この人はやる気がない」 「何度言っても変わらない人だ」 「責任感がない」 と思うことがあります。 ある時から、 このように思った時ほど、 「それは事実なのか?」 と考えるようになりました。 例えば、 「会議に5分遅れてきた」 これは事実です。 「仕事を軽く考えている」 となると、 これは私の解釈です。 「指摘した時に、 それは難しいです、と言った」 これは事実。 ただ、「素直ではない」 「やる気がない」 は、まだ分からない。 (合ってる時もありますが…) ここを意識して区別しないと その後の状況が変わってしまう。 一度、 「この人はやる気がない」 と思うと、 次から、その人の やる気がない証拠、が 目につきやすくなります。 逆に、頑張っている場面や、 以前より良くなったところは、 見落としやすくなる。 人には、 自分がすでに持っている考えに合う情報を 選びやすい傾向があります。 バイアスと呼ばれているものです。 あるメタ分析でも、 自分の考えと一致する情報を 選びやすい傾向が確認されています。 確証バイアス、に近いものです。 職場における上司の期待を調べた 複数の研究をまとめた分析では、 上司が部下にどんな期待を持つかが、 その後の部下のパフォーマンスに 影響することも報告されています。 ということは、こちらの見方は、 頭の中だけで終わらないことが ある可能性がある。 「この人はダメだ」 と思って接するのと、 まだ私が見えていない違ったことが、あるかもしれない。 と思って接するのとでは、 かける言葉も変わってきます。 だから私は、 相手に対して 強い評価が浮かんだ時ほど、 事実?憶測? と考えます。 次に、事実と、自分がそこから考えたことを分ける。 例えば、やる気がない を、今週お願いした3つの仕事のうち、 2つが期限までに終わらなかった。 まで事実を戻してみる。 すると、なぜ終わらなかったんだろう? と、もう一度考えることに進む。 課題が難しい? 説明が足りなかった? 優先順位を誤解していた? 本当に本人の取り組み方に問題があることもあります。 たた、それも、事実を確認してから判断すればいい。 私は、自分の見方を一度疑ってみる。 ということをクセにしています。 「この人は〇〇な人」 と思ったら、 それは事実? それとも、解釈? と、一度だけ考えてみる。 それだけで、 相手の見え方が変わり 状況が良くなることが多くあります。

