リーダーを早く育てるためのコツ
指示は具体的に、質問は一段上へ リーダー育成というと、経験や失敗の量が重視されがちですが、 実際には、日々どのような指示をしているかということもポイントになると思います。 私が社内で意識しているのは、 「指示は具体的に出す。その上で、考えさせる質問を一つ加える」 という、シンプルな型です。 まず、指示はできるだけ具体的にします。 何を、いつまでに、どの水準で行うのか。 ここが曖昧だと、部下は迷いやすくなり、 色々と試してみるということや 判断を振り返る機会そのものが 起きにくくなります。 実際、役割や期待が曖昧な状態では、仕事のパフォーマンスが低下することは、リーダーシップのメタ分析でも報告されています。 その意味で、具体的な指示は、行動の質を安定させる土台になります。 ただし、具体的な指示だけを出し続けると、 「言われた通りに動く」ことが最適解になり、 自分で判断する機会は徐々に減っていきます。 短期的には効率が良くても、 それだけではリーダーとして必要な思考は育ちにくいと考えています。 そこで、私は指示
2月13日


川上弘美著「センセイの鞄」を読んで
静かな物語です。 けれど読み進めるほど、心の奥に静かに沈んでいくものがありました。 物語の核にあるのは、 派手な出来事ではなく、人と人が同じ時間を“ていねいに共有する”ということです。 会話の間合いや、沈黙の温度。 季節の移ろいを共に味わう穏やかな感覚。 それらがゆっくり積み重なって、関係が育っていく。 私はこの“ただ一緒にいる”という在り方に、 深い意味を感じました。 人はしばしば「劇的」「大きな成果」「大きな変化」へ意識を向けがちです。 けれど本当に居心地が良い瞬間は、 特別、や、大きなことよりも、 「静かにじーんとする時間」があるかどうかで決まると、最近よく思います。 この本を読んで、 人との「つながり」の本質は、 派手さでも熱量でもなく、 相手の存在をそのまま受けとめる“静かな関係性”にこそ宿るのだと改めて感じました。 そしてもう一つ。 物語全体に流れるゆったりとした時間の感覚が、 「急がなくてもいい」というメッセージにも思えました。 日々の仕事や生活の中で、 スピードに飲まれそうになることは誰にでもあります。 そんな
2月13日
関心は上から下へと流れていく
「もっと部下やお客様に関心を持ってほしい」 そう感じることがあるかもしれません。 ここで一つ大切な視点があります。 リーダーが社員に関心を向けていない組織では、その関心は現場まで届きにくい、ということです。 これは精神論ではありません。 リーダーシップ研究(メタ分析)では、部下の行動や職場の雰囲気は、方針や指示そのものよりも、上司が日常的にどのように振る舞い、どんな関わり方をしているかと強く関連することが、繰り返し示されています。 人は「言われた通り」ではなく、「普段の上司の姿」を見て行動する面があるからです。 リーダーが社員に関心を向けると、社員はその下の部下に目を向けるようになります。 その結果、現場の視線が自然とお客様へ向かっていきます。 関心とは、ただ頻繁に声をかけることでは 無いと私は考えます。 表情や声のトーンの変化に気づくこと。 小さな成果でも、言葉にして認めること。 こうした日頃の行動が、 「自分は見てもらえている」 という安心感を生みます。 心理学の研究でも、理解され、関心を向けられていると感
2月13日
