

「経験する機械ー心はいかにして現実を予測し構成するか」を読んで
かなり良かった。 結論から言ってしまえば、 私たちは、物事をありのままに 経験していない。 物事の正しさを知るための唯一の方法などないわと言うことになる。 どういうことかというと、脳はカメラのように現実をそのまま映しているのではなく、過去のデータをもとに「世界はこうなっているはずだ」と常に予測している。 目や耳から入るリアルタイムの情報は、その予測が正しいかどうかを答え合わせ(チューニング)するための材料に過ぎない。 私たちが「今見ている現実」とは、脳が過去の経験を頼りに作り出している高度な「シミュレーション映像」 というようなことだったとは思いますが 近頃、憶測、予想ではなく 事実を知るのは大切だよね、 と思っていた私にはタイムリーな 本だった。 この本の内容を意識して生活してみると ずいぶん「憶測」が多いことに 気がつく。 久しぶりに良い本に出会えました。 6月22日 11:17
6月22日


『明日、新しい歌を歌う』を読んで
ちょっとしたことが、 その人の人生を支え続ける。 たまたま耳にした曲。 たった1曲の歌。 そういったものが、長年にわたって人に影響を与え続けることがある。 小さな自分の中での引っかかり。 人に言うほどではないけれど、 どこかでずっと気になっていること。 それを言えないままにしていた結果、 大事になってしまうこともある。 これは、私が長年思っていたことでも あります。 大きな出来事だけが、 人を変えるわけではない。 むしろ、本人の中に残っている 小さな違和感や、小さな記憶のほうが、 その人の人生に深く影響していることがある。 この本は、そういったことを 丁寧に書いた一冊でした。 自分の中で、 これは少し違うなぁ という気持ちを大切にしたために、結果として多くの人に影響を与えてしまう。 そんなことが、美しく書かれた一冊でした。
6月16日


『読めばわかるは当たり前?』を読んで
犬塚美輪さんの 『読めばわかるは当たり前?』を読みました。 読んでいて、いちばん印象に残ったのは、 文章を読んだとき、わからない部分があると、人は自分の経験や知識でその隙間を埋めながら理解している、という話です。 これはとても勉強になりました。 私たちはつい、 「書いてあるのだから伝わるだろう」 「読めばわかるだろう」 と思ってしまいます。 けれど実際には、同じ文章を読んでも、 理解できる人と、うまくつながらない人がいる。 その差は、能力の差というより、 その人の経験値よって生まれる。 そう考えると、文章を読むというのは、ただ文字を追うことではなく、 その人自身の中にあるものを使って意味を伝えるものだと思いました。 このことは、仕事にもそのまま当てはまります。 こちらは丁寧に説明したつもりでも、相手に伝わらないことがある。 逆に、少しの説明でもすっと伝わる人もいる。 その違いは、相手の問題だけではなく、 前提となる経験や知識が違うからかもしれません。 そう考えると、 伝わらない時に「なぜわからないのか」とだけではなく 「相手はどんな前提でこの言葉
5月26日
