

『ビジネスとしての宗教』を読んで
私は以前から、宗教はなぜ、これほど多くの人を惹きつけ、長い間、社会に大きな影響を与え続けてきたのだろうと思っていました。 この本を読んで、その理由が少しわかったように思います。 宗教には、人が求めるものの多くが揃っています。 人とのつながり。 苦しみむ意味 自分は何者で、どう生きればよいのかという疑問への答え。 仕事相手や結婚相手との出会い、困ったときに助け合う関係まで生まれます。 本書では、宗教を、人と人とを結びつける「プラットフォーム」としての説明があり、なるほどと思いました。 人を惹きつける仕組みのほとんどがあるオールインワンだと思います。 そして、宗教は昔から、同じ姿のまま続いてきたわけではないということも納得。 社会が変わるたびに、形を変え、競い合い、政治とも結びつきながら生き残ってきている。 人は何に惹かれるのか。 人はなぜ集団をつくるのか。 何が人を動かすのか。 そして、善意から始まった組織が、なぜときに権力の乱用を生むのか。 宗教を通して見えてくるのは、宗教という世界ではなく、私たち人間そのものに見えます。 宗教の歴史を知ることで
7月22日
「いつも何度でも」木村弓
『千と千尋の神隠し』の主題歌ですが、 名曲すぎたので、少し語ってみます。 この歌は、 悲しい。 苦しい。 何かを失う。 だからこそ、少し違う目でまわりが 見えるようになる。 そんな歌に、私には聞こえます。 そして、そのとき初めて、 ずっとそこにあった空の青さや、 自分の中にあった光に気づく。 光とは、豊かさ、であると思います。 人は、同じような間違いを、 時に何度も繰り返します。 わかっているのに、また傷つく。 同じところでつまずく。 大切なものを失う。 できれば、そんな経験はしたくはない。 けれど、その経験を通してしか、 見えないものもあるのだと思います。 空が急に青くなったのではありません。 こちらが、気づけるようになったのです。 失敗したからこそ、 当たり前だった日常のありがたさがわかる。 人と離れたからこそ、 存在の大きさがわかる。 責任に追われたからこそ、 何の目的もない時間や、 人との自然なつながりの温かさがわかる。 一つの問題が終われば、 また次の問題が起きる。 仕事も、人間関係も、人生も、 すべてがきれいに整う日は 来ないのかもし
7月16日


『夏帆』村上春樹 著 を読んで
じっくり楽しめる内容でした。 人のちょっとした言葉や態度、周囲に感じる小さな違和感の描き方です。 はっきり説明できるほどではないけれど、何となく気になる。 人と接していると、そうした感覚を持つことがあると思います。 この本には、その言葉になりにくい感覚が丁寧に描かれていて、何度も「そうだ、こういうことはある」と納得しながら読みました。 また、一つの問題が、決して一つの原因だけで起きているわけではないところにもリアリティーを感じました。 人の気持ちや過去の出来事、周囲との関係が複雑に絡み合い、現在の問題につながっている。 現実の人間関係や組織でも、同じことがよくあります。 目に見えている出来事だけなのかな?その奥に何があるのかを考えることもうまく書かれています。 人を知るうえで大切なことを、物語を通して改めて感じさせてくれる、読み応えのある一冊でした。
7月13日
